変わりゆく街で、変わらない月を待つ。今から三百年ほど前。江戸の玄関口であり月待ちの名所でもあった、高輪。旧暦七月二十六日の夜。江戸中から人々が集い、海から昇る細く繊細な月を待つ「二十六夜待ち」その月を拝むと、幸運が訪れると信じられていたという。海辺には屋台が立ち並び、三味線の音と笑い声が夜空に響く。それは、江戸屈指の秋の風物詩だった。そんな月待ちの文化を現代に再解釈。ここ、高輪ゲートウェイは百年先へ文化をつなぐ場所。かつてこの地で親しまれた文化を受け継ぎ、今を生きる私たちが新たな物語を重ねていく。街に灯る月のアートをはじめ、高輪にゆかりある甘味やお酒。街をめぐりながら、伝統と新たな文化に出会う。百年以上前から変わらぬ月を待ち、百年先を想い、たのしむ。月が昇る、その時まで。高輪つきまち、はじまる。